今年も銀木犀(ぎんもくせい)の花が咲きました。 最近はあまり見かけなくなった銀木犀ですが、 これほどの大木はさらに珍しいのではないかと思います。 この銀木犀の花は、 散るときに蜘蛛の糸そっくりの細い糸をひきながら地面へと落ちます。 今年は条件が揃わず見ることは出来ませんでしたが、 銀木犀から無数に垂れるこの糸に、朝霧が小さな水滴をつけ、 そこに朝日が差し込むと、それはもう大変に幻想的な光景が出現します。 数年に一度ひっそりと訪れる、 小さな田舎神社の、秘やかな奇跡の瞬間です。