艶やかに 夜空を飾る 花火かな こぼり
いつの間に 白髪になりし 終戦日 祐
ねんごろに 墓に水かけ 魂迎 利
緑陰を 求めて人の 声はずむ すぎの
夏終り 私の出番よ 赤トンボ 松子
緑風を うけて作業 ひと休み すぎの
真夏日の オカリナ音色 ホールうめ 十年実り 大歓声に 松子
朝顔よ 連日猛暑に 敗けるなよ 朝夕の水 酔うほどに 飲め 孝和
ひぐらしの カナカナと鳴く 宮の杜 過ぎゆく夏よ 合歓の花散る こぼり
草むらに スイッチョと鳴く 馬追いの 声ほそぼそと 夏の過ぎゆく こぼり
きき腕の 手首ころびて 痛めたり 弱い左手 強くなりけり 美代