菜の花や 両岸貫ぬく 思川 仁
森深く 桜まいちる 八幡宮 さんぽの人
咲くや華 散るや桜の 命かな 祐
花が散り 海が人たち さそいだす 優靖
ふらここや 木洩れ日の中 ひとり揺れ はな
桜咲き 今年こそきっと 幸わせよ えいこ
桜ちる 寂の趣き 随えて 利
蕉門の夕 南風(こち) 吹きて 間々田宿 仁
風かおる 緑の森に 息をつく 百合
さくら舞う 人の心も みんなまう さんぽの人
梅の花 桃の花咲き 桜咲く 春爛漫に 友と酒くむ こぼり
はらはらと 散る花びらを 杯に 受けて飲みほす 名残酒かな こぼり
夜明けまえ 内孫生まる 連絡に 古希を過ぎたる うれしき春が 孝和
息子にも 十五年めに やっと春 父となるかな 満悦の顔 孝和