若葉浴 心の襞を 揉みほごす 仁
低気圧 下りて涼しや 暑中見舞い 晃子
梅雨明けて 翠黛の岳 幾重にも 祐
夕映えに「チュウヒ」飛びたつ 青田波 静穂
灼くるなり 青田つらなる 昼蛙 しずほ
杉木立 楚楚と咲き居る 額紫陽花 しずほ
里山の 朝雨上がり 風薫る すぎの
小雨ふる みどりの社に 鈴ひびく すぎの
葉隠れの 青柿日々に 太りけり そよ
水面みな 隠す青田と なりにけり そよ
手づくりの 風鈴つるし 風を待つ そよ
梅つけて 子も良き母と なりにけり そよ
猛暑朝 サギ 飛びかうも 風感じ 松子
猛暑にも 涼しく過ごす ベッドかな 孝和
猛暑中 思い出の尾瀬 歩く古希 松子
花火見て「きれいだね」と笑ったあの日 今年も一緒 君とながめる U・R