草蔭の 遠く近くに 蛍の灯 小磯
草藪に 夜の宝石 蛍狩り 小磯
静けさと 鳥なく社に 祈る吾 樋口
つゆの空 三匹並び 甲羅干し 孝和
サワサワと 水の音だけ 聞こえてる あかね
紫陽花の かがやきまして 雨の音 章人
カッコウの 夕日に呼ぶ 母の歌 孝和
梅雨ぐもり 神鈴ひびかぬ 宮の森 小磯
つゆ晴れ間 池の添え木に 亀三つ 卯年の半期 語らう顔に 松子
「こんにちは」 生徒に声を掛けられて 緑爽やか 神社の参道 小磯
「おはよう」と 生徒に声をかけてみる 敬語が嬉し 「お早うございます」 小磯
離陸する 時に感じた 手の温み ただ怖かっただけと言うの 小磯