空青し 孫とブランコ 冬温し はるこ
一夜明け 落葉大尽と なりにけり はるこ
名知らぬ 川に名あり 秋の出水 はるこ
細胞の 角も溶けゆく 柚湯かな はるこ
上京も 帰郷も知らず 古希の春 はるこ
茶柱や 玻璃越しのサザンカ 揺れる はるこ
ゆめ希望 幸せの道 明ける宇宙 星一
うす紫 おっきな冬空 うつす利根 星一
うす赤黄 小雨の境内 光る石 星一
宝もの 愛しき貴女と 初詣り 風
紅椿 子年の杜を 飾り居り 舞
秋深し 心象ふかく ひと日かな 道心
ひとり身で はじめて過す 冬炬燵 道心
あらたまの 電話注文 初荷かな 道心
鴨のむれ パンをねらって 人を追う あやの
御朱印の ねずみそれぞれ 語りかけ あやの