有りがとう 神に伝えて 合わす手に 松子
制服の ういういしさの 匂う春 松子
花筏の 行所なき 神の池 小磯
枝先を 池面に這わせ 花の散る 小磯
ご神木 二つで一つ 僕等も一つ 久野
時を越え 今よみがえる 春の恋 光人
桜散り 草木を抜ける 春一番 片野
菜の花の ほど良き灰汁を 妻刈りぬ 山舟
ひらひらと 桜流れる 空の川 橋本
池ぞいに 桜の咲いて 満開に 風ざあと吹いて 花びらあびる 沢田
語りべの 再び逢えず 逝く人の 姿忘れず 朝露に消ゆ 孝和
あれほどに 若菜つまれた 菜の土手に 春は来てるぞ 季節忘れず 小磯
始めから ならぬ恋だと 知りながら 何故に押したの スタートボタン 小磯