初笑 おやじが夢の 幟かな 道心
杜の池 鴨の出迎え 千代の春 道心
茅の輪をば くぐり親子の 笑みくらべ 孝和
飲めぬ酒 飲んでいるとは 年始め 孝和
病い治え 拝すうれしさ 元旦に 松子
病い治え 二つ拍手 神届く 松子
おみくじに 今この幸福 当るかな 松子
おやしろの 大空よぎる 鴨の群れ 群すずめ
挨拶の やわらかな声 福寿草 優花
からすうり 雑木林の ペンダント まさこ
渡り鳥 忘れず来たね 生井ッ米 カンムリのせて 名はタゲリ 松子
初歩き 七福神に誘われて 巡る楽しさ 合掌の印 松子
年明けて 名本の空 第一歩 とき
あの日から はや十八年 冬の空 ふたつあっていい 誕生日にして 和子
ふしぎだね 初老二人と孫四人 いつも君の ぬくもりを得て 和子
雪の白 はく息の白 あったかい 写真の中の かまくらの童 和子