石段を 一歩一歩の 梅かおる とよ
恵方より 鷺きて止まる 杜の杉 とよ
震災地 宿なし猫に 冬の雨 とよ
会えぬかと 急ぎきたれば 浮寝鳥 群すずめ
春泥を 抜けて鳥居の 前に立つ 群すずめ
境内を やさしくつつむ 春の雨 とおた
雪融けの ぬかるみ歩き 春芽ぶく とおた
学校の 声も元気に 春近し とおた
夫婦杉 老の二人に 光る風 とき
雪の中 コート着込みて 餌を待つ 孝和
梅巡り 早すぎるよと ジョウビタキ 松子
梅寒し 人集りて 小鳥見ゆ 手さしのべたし ジョウビタキは 孝和
春が来て もうすぐ桜 まんかいだ 碧
雪がっせん そろそろ終わりが くるころだ 七海
春一番 風がびゅうびゅう 吹いてくる 不明