ひとりにて 刈取りはげむ 一町田 道心
こおろぎの 鳴きてさみしや 秋の宵 たけし
稲刈りの 終えてたんぼに 白さぎや たけし
孵化ならず またの楽しみ 神社鴨 ボランティア
秋暑し 古墳を包む 昼の闇 群すずめ
新涼や 防犯カメラの 白鼻芯 群すずめ
もみ殻の なびく煙に 秋の風 孝和
ひと雨が 野菜の声に 運び水 松子
虫しぐれ そよぐ葉音に からすうり 静穂
長き夏 スーット一本 すすきの穂 松子
虫しぐれ 稲穂波うつ 飛ぶ穂なり(とんぼなり) 静穂
今朝はもう 山際のみの 黄金波 静穂
月蒼し 隈なくてらす 山路かな すみれ
白さぎの 寝ぐらに集う 夕暮は 白壁に見ゆ 目疑うかな 孝和
やしろ池 矢車のごと 輪になりて 泳ぐ緋鯉の うつくしき 静穂