立冬や 背すじ伸して つたもみじ 静穂
豊の秋 分けていただく 祝い餅 静穂
いちぢくの ほのかに甘き 星月夜 静穂
鴨アヒル 池にモミジの 葉をそめて ボランティア
デイケアの 避難訓練 カンナ燃ゆ 群すずめ
猫は猫 亀には亀の 秋日影 群すずめ
丹精の 菊と並びて 写さんと 着物が似合う 七五三かな 孝和
紅葉の 峠越えては 艶を知る 孝和
人まねの 漬物つけて 味自慢 松子
稚児集う 境内一面 菊の香に 松子
ひゅうひゅうと 木立にぬける 秋の風 さざんか
木洩れ日や 八幡宮に 菊香る カンナ
御社の 境内せばめ 菊花店 小磯
つるし柿 日ざしを浴びて のどかなり たけし
木洩れ日や しずかに社の 菊花展 仁
間々田っ子 ママ抱っこと あまえん坊 詠人しらず
美しく みだれる恋の 悲しさよ K
先達の 芭蕉の句碑や 冬ぬくし 道心
芦ノ湖に 映る雪富士 朱(あか)鳥居 水芭蕉
水鏡 欄干いただき 冬帽子 すみれ