仲間との 日に日に近づく 別れの日 猫太郎
再就職に 夢を求めず 健康祈願 ともみ
こもれ日の やさしき影や 春兆す 小磯
土手散歩 思はずよけし いぬふぐり 小磯
お彼岸の 老いて手合す 仏の座 孝和
梅花咲く 坂道なんの 足軽ろし 孝和
やしろ(社)木々 頭上に芽吹く 旬時待つ 松子
込み入りし 話らしきや 春キャベツ 群すずめ
行く春や 社(やしろ)の森に 我ひとり 邦子
梅咲くや 夫はノルディック ウォーキング 群すずめ
ほのじろき 水栽培の ヒヤシンス 群すずめ
人並みと 体験除外の 花粉症 松子
幾年の 積霜重ねて 五十年 仁
満開の いのちの賛歌 さくらかな 仁
震災を 受けてあれから 二年たつ 海は知らずや おだやかに凪ぐ 小磯