夏霧や 青田の色と さぎの群れ しずほ
朝顔や 葉に雨蛙 座禅かな 孝和
緑陰の したたりをりし 鯉の池 すみれ
垣越しに 重し重しと 百日紅(さるすべり) 祐
玉の汗 飛ばしつつ振る 竹刀(しない)かな 仁
暑き夏 とぎれとぎれの 蝉の声 詠み人知らず
のがれ来て 木陰の風に 汗をふく すもり
夕焼けに 残暑見舞の おことわり 松子
雷さまや 語りべ会の リハーサル 惜しむが如く 語り継ぐなり しずほ
八幡の 宮に詣でし 人のあり しずけき杜に ひぐらしの声 詠み人知らず
孫二人 パパのオカリナ 唱う富士 遺産以上の 三重唱 松子