紫陽花の 色鮮かに 散歩かな こぼり
折々の 黒い五月雨 この世かな 祐
整然と 青田従え 風奔る 雅子
紫陽花や 艶を奏でて 雨模様 利二
雨あがり 朱の欄干に 緑はゆ すぎの
梅雨の水 あつめて茂る 野どくだみ 百合
麦秋の 刈り取り出来ぬ 涙雨 松子
あじさいの 道をたどりて 八幡宮 やたがらす
六月は 草木おおい 虫がくる 優靖
風雪に 耐えて寄り添う 夫婦杉 見上げる二人 愛を育くむ こぼり
紫陽花に 雲の流れを たずねけり ふるさとも今日 梅雨に入りしか みゆ
チョト来い チョト来いと 呼びとめて 姿みせずは コジュケイかな 孝和