ジャガマイタ 心はなやぐ 芽吹きかな 静穂
蝶舞いし 翔んでひらひら いつ休む 孝和
桜去り 菜の花いまだ 黄金色 孝和
桜見て カモ並ぶ池 八幡宮 松子
新学期 孫の歳追い 夢語る 松子
菜の花の まっただ中に 思い川 祐
産土の 幽艶なるや 池の端 道心
散る桜 心波うつ 昼さがり 道心
天と地と 分けて麦穂の 波となる はるこ
諸葛葉 いにしへ人が 現わるる はるこ
ペダル踏み 坂東太郎 春げしき はるこ
水仙の 薫りかすかや 朝散歩 静穂
仏生会 淡墨桜の 甘茶かな 静穂
東風吹きて 越天楽に 桜舞う 風
木の間より うぐいす鳴くや ういういし 敏美
梅干に 朝茶頂く 齢かな 若子
はらはらと 淡き桜(はな)びら 散らしつつ 絵馬を鳴らして 吹きぬける風 舞
藤棚に おおいかぶさり 桜さく 乙女が先よ ピンクの花びら 松子