姿見ぬ ウグイスを聞く 麦の秋 静穂
五月雨や 榎・楠の木 若葉風 静穂
亡き父の 山帽子咲く 雨上がり 静穂
夏雲と 今をつきぬけ 旅人に はるこ
ひい・ふう・みい 気球遊ぶや 夏の空 はるこ
木洩れ陽や 親子の鴨の 見え隠れ 舞
あじさいの 緑鮮やか 目に染むる 風
久々に はなとの散歩 風唄う 京子
こま犬を カメラでパシャリ かわいいな 詠み人知らず
老夫婦 くちなしの花 観て会話 松子
湯波食と 梅雨の日光 うす被膜 松子
紫陽花に 白色ありて 囲み活き 松子
球打てど 芝に気になる ねじり草 孝和
おいのりに 願いをこめて 鈴ならす 間小 美夢
八幡宮 池はゆるやか こいもいる 間小 瑞希
八幡宮 しぜんがいっぱい 森の中 間小 みゆ
手づくりの おにぎりひとつ 分け合って 豊かに揺れる 紫陽花 いとし 舞
早や四年 風さわやかな 石だたみ 貴女と歩く 八幡の社よ 風
田植え終え 緑光りて 癒されど カエル唄わず ああ寂しきや 孝和