見仰ぐれば オリオン冴える 曲がり角 はるこ
幾百の 鳥のねぐらか 冬木宿 はるこ
朝月夜 新聞冷たし 年惜しむ はるこ
寄り添いて 師走の社に 手を合わす 舞
つつがなく 一年(ひととせ)が過ぎ 暮れの社 舞
八幡の 森にこだます ヘリコプター 舞
杜に来て 睦月の空や しみじみと 舞
大の字に イチョウのジュウタン 一千両 松子
シクラメン 庭で再生 金メダル 松子
離れ友 幸いっぱいの 年賀状 松子
煌々と 野山を照らす 冬の月 こぼり
日の本の 大いなる空 鶴の舞う こぼり
松清く 竹すくすくと 梅薫る こぼり
お年玉 笑顔いっぱい かたる夢 祐
初日記 いのちの秋に 記す希望 仁
寒空に 富士男体が 煌めけり 祐
大空を 占領せしや 冬夕焼 仁
新年を 窓に仰ぎし 富士・筑波 孝和
里がえり 七草粥や 母の味 こぼり
年明けて 喜怒哀楽の 有りなれど 去りゆく年を 惜しむ菊の香 こぼり
今朝の空 なんときれいだ 筑波山 廊下に集う ガラスまどかな 孝和
折れそうな 貴女出逢い 早や六年(むとせ) 変わらぬ想い 神前に誓う 風