緑陰に 池藻風うけ 作句せり 仁
迎え盆 先祖の軌跡 辿るかな 仁
迎え盆 奇しくも揃う 孫五人 仁
盆過ぎて 夏おしみつつ 蝉しぐれ YAKO
ラムネびん 窓ぎわならべ 涼風ふく えみこ
サングラス ともに(夫婦)めぐりし しまなみの道 孝雄
汗光る しまなみの道に 銀輪に 孝雄
夏嵐し 雷様(らいさま)雨に 勝つ手なし 松子
茅の輪抜け 神殿合掌 胸の中を 松子
あゝ自由 開放された ひとりぼっち 求める自由 拘束の内(なか) 子
雨やんで 空を見あぐる夫(つま)は今 家庭菜園 農夫となりぬ はるこ
わだかまり 残し二階へ溽暑かな はるこ
帰省孫(こ)や 祖母と並びて 背くらべ はるこ