古代蓮 もう咲く頃と 急ぎ足 悦子
和やかな 気持ち漂う エゴの花 しらい
七夕の 開運歩き 思川 しらい
お墓にて 個人を想う 盆の月 康博
夕立の 電車を降りて バスを待つ たかお
ポイの紙 破れば勝の 金魚かな 幸二朗
ソーダ水 街角ピアノ 弾く君へ 恵子
梅干して 妻の笑顔に 皺の数 K三郎
梅雨空の 茅の輪くぐりに 夏を待つ みさお
山ゆりの におい強烈 山あるき ハニー
つがの里 ワンサワンサと せみの声 ハニー
せみしぐれ 風鈴の音と 合唱す トヨ
雨降りて たんざくは川に 流れども ふたりの言葉は えいえんに Yuki
夕映えに 神のやしろに まう花は 願いをのせた たんざくよ Yuki
幼な子の 願をこめた短冊は 笹の葉まかせに 風に舞う トヨ