鍬を持ち 土滲み出す 穀雨かな ひとし
折り合いは まず折れること かしわ餅 たけし
ゆったりと 針仕事の日 穀雨かな 恵子
囀りや ショパンもかけぬ 旋律を 連司楼
行く道や 共に探りつ 余花の項 悦子
升酒を ぐいと呷って じゃがまいた K三郎
春過ぎて 皆が集まる 菖蒲園 康博
日干にて 田畑に恵み 穀雨かな たかお
晴天に 風吹きわたる 麦秋よ ハニー
暑くても 寝返りうてぬ 腰痛よ ハニー
花ざかり 生きている証拠 腰痛し ハニー
葉桜や 水面に揺らぐ 水鏡 翡翠
若葉萌ゆ じゃがまいたの 水飛沫 勇者達の 熱き雄叫び 翡翠
飛行機雲 空の母へと とびゆきて 届けてほしい ありがとう 悠