9月の月替わり御朱印のご案内です。
今年の中秋の名月は9月17日だそうです。
皆さんお月見はされますか?
今年はお天気に邪魔されず、美しい中秋の名月を見られるといいですね。
昔の人々は今以上に月の満ち欠けに意識を向けて生活していました。
明治5年までは太陰太陽暦という、月の満ち欠けを基準にした暦(いわゆる旧暦)をもとに1年を過ごしていましたので、それも当然のことですよね。
それに電気も無く、今とは比べものにならないほど夜が暗かった昔の人々にとっては、日毎に姿を変える月を愛でることは、風雅な楽しみでもあったのかもしれません。
そんな背景から生まれてきたのが月齢ごとの月の姿の名称です。
皆さん十五夜はご存知ですよね?
新月から(だいたい)15日目に月は満月になります。
満月は日没とほぼ同時に昇ってきます。
そして1日に約50分ずつ月の出は遅くなっていきます。
満月から二日後の「立待月」は満月より約100分ほど月の出が遅れることになるので、「家の外に立って待つ月」ということになります。
その翌日は約150分ほど遅れますので、立って待つのはしんどいので座って待つ「居待月」。
さらに約200分遅れる十九夜の月は、寝転んで待つ「寝待月」。
二十夜の月は、夜もだいぶ更けた頃に昇って来るので「更待月」…。
私たちは大雑把に満月か、もしくは欠けた月か程度の意識しか夜空の月に向けていませんが、
昔の人々は、毎日の月の満ち欠けの一つ一つに風情ある名前を重ねていたのですね。
月を眺めながら、ゆったりと時間が流れていた時代に思いを馳せてみるのもたまには良いのではないでしょうか。
続いて単ページの御朱印は、かつては神社の周辺でも時折見かけることができた桔梗を描いてみました。
桔梗は別名「岡止々支(オカトトキ)」とも呼ばれるそうで、これは「岡に咲く神草」という意味だそうです。
桔梗はかつて万能薬として使われていたという歴史もあるようで、そこからこの名前が生まれたのかもしれませんね。
また桔梗の「更に吉(さらによし)」という語呂から、縁起の良い植物として古くから家紋などにも使われています。
もはや野生の桔梗はその数が激減し、絶滅危惧種となってしまったそうです。
かつての秋を代表した桔梗の美しい紫の花を、当社の御朱印でお楽しみください。
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